志と熱意
志と熱意 川越ジュニアも10年以上の歴史を積み重ねてきている。 ありがたいことに、川越市内の各少年団から毎年選手たちが入団してくれている。 ここ数年では川越市以外の地域からも来てくれる選手も増え、活動が維持できる人数が毎年入団してくれるというのは本当にありがたいことである。 川越市をはじめご理解をいただいている各4種のチームの皆さんにご理解をいただけていることに感謝し、今後もその状況に甘えずに活動を進めていこうと思う。 我々スタッフも、選手たちの個々の変化を見逃さないように日ごろから目を光らせている、と同時に中学生特有の難しい精神状態も目につき、そこから目を背けることもなく対峙している。 平日の練習が終わり、選手たちが帰路についた後、夜空の下でスタッフで話し合うことが多い。 今の選手たちの現状 向上させるためにはどう取り組むべきか ゲームでの反省 改善に向けた方策 多岐にわたる話題で毎回話が進む。長い時は2時間くらい平気で話をするときもある。 各スタッフは仕事が終わり、夜の練習に駆けつけ、疲労感もあるだろうが、現場での指導やその話し合いの場ではそんなことは微塵も感じさせずに、選手たちの未来のために力を注いでくれている。 だからこそ、それが形となって、変化となって選手たちに表れてくれることを常日頃願っているのだ。 結果というのは試合のスコアももちろんそうだが、自分たちがやるべきことを試合中にできているのか、それができなかった原因は何なのか、どうすれば改善されるのか、それを我々スタッフの思いをぶつけるだけではなく、選手たちが受動的にならずに、自らがエネルギーを発揮してくれるように導いていきたいと考えている。 その結果、次のカテゴリーやその次のカテゴリーでサッカーを続ける、サッカーに携わる、サッカーが好きであり続けるという道筋になるのだと思う。 そういう意味では、この育成年代と呼ばれる我々の立ち位置は本当に重要だと思うし、本来日本サッカー協会はこういうグラスルーツの部分にもっともっと目を向けるべきだと私は考えている。 ワールドカップの開幕を目前に控え、今「何となく」の雰囲気になっているのはナゼか? 代表の選手たちが本気じゃないなんてことは絶対にないのに、ワクワクしない日本国民が多いのはなぜか? その理由の一つは、日本サッカー界の未来への希望を感じさせてくれる選手たちが・・・4年後、8年後を見据えた選手たちが、ビッグネームの選手たちの陰に隠れて日の目を見ていないからではないだろうか。 大人の政治的な事情でグダグダの日本サッカー協会。 「今回のワールドカップを乗り切る」だけでいいのか?西野監督もロシアW杯が終わった後も続けるのか・・・? と聞かれたら、限りなくNOに近い状態だろう。 我々育成年代に携わる指導者が日々汗を流し、サッカーのすそ野を広げ、日本にサッカーを根付かせる努力をしている人々が本当にたくさんいるのに、その根に気づかずに、きれいに咲いた花ばかりを見ている日本サッカー協会。 以前別の書き込みでも書いたが 「咲いた花見て喜ぶよりも 咲かせた根元の恩を知れ」 グラスルーツの本当の意味を日本サッカー協会はもっともっと探求すべきだと思う。 昨年から川越ジュニアのOBもスタッフとして力を注いでくれている。 昨日も大学生となったOBが力を貸してくれるとのことで来てくれた。 我々のやっていたことは間違いじゃなかったと思える瞬間である。 チームの勲章は、勝ちを重ねてっぺんを取ることやプロを出すこともそうなのだろうが、決してそれだけではない。 立派な人間となって社会に巣立っていける人を育てることこそ、勝ちよりも価値のあることなのではないだろうか。 川越ジュニアのスタッフは、長いスパンで選手たちと向き合い、今日よりも明日、明日よりも明後日と日々成長してくれるように、熱意の持った指導者ばかりである。 きっと選手たちにもその思いが伝わると信じている。 私もがんばらねば・・・と、いつもエネルギーをもらっている。 志ある若い指導者たちに感謝。 ヒキチ 注:写真は本文の内容とはあまり関係ありません