OB情報
盛り上がりを見せている高校サッカー選手権の埼玉県大会。 前回のOBの報告の時点でベスト16まで決まっていた。 ... 土曜日にベスト8をかけて各地で熱戦が繰り広げられていた。 川越ジュニアの練習会場でもお世話になっている川越南高校がこの日浦和東高校との対戦を迎えた。 会場となる西武台高校は第1試合で行われた聖望学園VS西武台の熱戦の余韻が残る中キックオフを迎えた。 川越南高校のスタメンには6期生の木内礼央(福原SC→川越JSC→川越南 以下レオ)選手が名を連ねている。 試合前アップに向かうレオがこちらに気づき挨拶に来てくれた。 「めっちゃがんばれよ」と固い握手でエールを送る。 私は個人的な話となるが、レオは彼が幼稚園児の頃からの教え子でもある。 選手権が始まる少し前、顧問の林先生と南高校のグラウンドで少し話をさせてもらった際に 「レオどうですか?がんばってますか?」の質問に 「がんばってますよ。いいもの持っているからね。」と。
また「ちゃんと試合中にしゃべれてますか?」との質問には、間髪入れずに「しゃべれてないね」と苦笑い。 それは昔から(幼稚園時代から)のことだ(笑) 身体能力も高く、プレーも堅実。 かといって熱くないわけでもない。 体も張るし、負けず嫌いでもある。 良い言い方をすると、寡黙なファイターといったところか。 この日は右サイドバックでの出場。 強豪チーム相手ということもあり、無理をせず相手の良さを消しながら、ストロングポイントである攻撃陣の推進力で戦い続ける川越南高校。 厳しい試合を勝ち続けてきた自信もあったのだろう。 良い空気感でゲームが進む。 そして、前半20分頃だったろうか・・・ ハーフラインから少し相手陣地に入ったあたりで得たフリーキック。 セットプレーは基本的にゴール前に行くことになっているようだったレオ。 このセットプレーもゴール前へ。 ボールはゴール右奥に大きく弧を描き飛ぶ。 それをヘディングで競り勝った川越南高校の選手が折り返したボールが逆サイドにいたレオのもとへ。 会心のボレーシュートがゴールに突き刺さった。 いや~これには興奮した。 下馬評では浦和東が有利との見方をする人が多かったのだろうけど、試合を見ている限りでは川越南がここまで上がってくる理由もよくわかる。 しっかりとした武器もあるし、守備陣もキーパーの堅守を筆頭に労を惜しまずによく戦っている。 そしてこうやって点数を取る方法を心得ている。
試合は1-0のリードで折り返し。 後半はエンジンのかかった浦和東の攻撃をしのぐ時間が増え、守備に時間を割いていたが、時折見せる鋭いカウンターで追加点を狙う。 また、GKの神がかりなセービングが続き、やれるぞという空気にもなっていた。 が、そこは自力のある浦和東、ロングスローからの崩れを押し込み同点。 勢いに乗り始める浦和東を堅い守備でしのぐ川越南。 試合はそのまま終了し、延長へ。
かなりの疲労が見える川越南。 浦和東は選手交代を積極的に行いフレッシュな選手もいる。 延長前半、この試合を決定づける1点が浦和東に入る。 川越南も最後まで攻撃をし続ける。 延長後半の終了間際にもビッグチャンスがあったが、勝利の女神は微笑んでくれなかった。 試合終了とともに、川越南の選手権が終わった。 でも「良く戦ったよね」ってスタンドの応援席の(保護者の?)皆さんが言っていたように、本当に気持ちの入った良いゲームだったと思う。 自然と拍手が湧きおこる。 涙しながら挨拶に来る選手たち。 ここで初めて体のあちこちが凝り固まっているのに気付いた。 後半から延長にかけて我慢の時間が多かったので体に力が入っていたのだろう(苦笑) でも、OBたちが活躍するのを目の当たりにして、もっともっと頑張らないとな・・・と英気をもらった。 8期生で1年生のコウキも一生懸命裏方仕事で走り回っているのを見た。 次はお前たちの番だぞ。 本当にいい試合をありがとう。 そして川越南の皆さん、レオお疲れさん! 今度顔見せに来いよ! ヒキチ