OB情報

１５日（日）は雨のため１年生の公式戦が中止。こぞって各会場が中止となったので、この日を逃すまいと高校サッカー選手権の埼玉県予選を見に行った。

川越ジュニアのOBたちが各地で戦っている中、この日は与野八王子グラウンドで行われている

「ふじみ野高校　VS　武蔵生越高校」の観戦に。武蔵生越高校には川越ジュニアのOBがいるが、まだ１年生ということもありメンバー入りはしていない。ふじみ野高校には３年生にレイヤとワタル。２年生にはユウセイがいる。ユウセイはメンバー入りも可能性としてはあったようだが、ケガのため今回はメンバー外。レイヤ、ワタルはメンバー入りしている中で、この日の試合はレイヤがスタメンで出場。降り続く雨の影響で、人工芝のグラウンドにも水たまりがある状態。条件は一緒とはいえ、プレーに影響が出るのは間違いない状況。１点ビハインドで後半を迎える。ふじみ野も１点を追い必死に戦っている。選手たちの気持ちが見ていてもビシビシと伝わってくる。いくつかのチャンスもゴールネットを揺らすことができずに、逆に武蔵越生に追加点を許し２点差。この２点目も、ミドルから撃たれたシュートに対し、ふじみ野の守備陣も体を投げ出してコースを消していたのだが、体に当たった後に飛んで行ったコースが悪く、そのままゴールに入ってしまうという不運なものでもあった。だが、あの場で迷わずシュートを打った武蔵越生の選手を誉めるべきだろう。試合はそのまま終了。試合後、選手たちの顔を見て帰ろうと松田監督と一緒に出待ち。武蔵越生の１年生の３人（８期：レオ、アラタ、ダイキ）にも会え、少し話をすることができた。

ふじみ野の選手たちも、敗戦後で精神的にきつかったと思うが、レイヤとワタルが解散後わざわざ来てくれた。フル出場を果たしたレイヤ。私たちの前にきて、こらえきれずに涙を流し始めた。良く戦っていたと思うし、ここに来るまでの３年間もいろいろと乗り越えてきたであろう2人。それを思うと、グッと胸の詰まる思いだったが、まずは2人を労った。彼らが川越ジュニアに所属していた時も、クラブユース選手権も関東まであと２つのところで敗け、高円宮もプレーオフで残り１４秒で逆転負けを喫してしまうなど、悔しい思いをした学年。特に高円宮では、リーグ戦の前半で負けが込んでしまっていたところから踏みとどまり、ギリギリプレーオフに滑り込んだ。クラブユース選手権で悔しい思いをしていたので、ここでプレーオフに滑り込めたことを本当に喜び、活力とした。代表決定戦で戦ったLAVIDA戦。あの試合は今でも忘れない。終わった後、みんな泣いてた。中学時代は３年になってから、レイヤもワタルも意識が変わった。練習の時も「絶対全国行こうな」って選手たちが声を掛け合う姿を何度も見た。レイヤも「マジ行くよ。全国！」って張りきってた。チームとして、まだ目立った実績のない中で、目標を見据え、それが簡単ではないことも理解したうえで、自分たちを信じながら日々を過ごした６期生。仲間と協力しながらというのを前面に出すのがあまり得意ではないレイヤ。多感な時期に、ともすれば思うようにいかない苛立ちを大人にぶつけてもおかしくない性格でもあった。でも、彼はサッカー選手としてのプライドを最優先させた。それを見て影響を受けた周りの選手たちもいただろう。　ワタルはいつもニコニコしながら仲間と過ごしていた選手。うまくいかないプレーのたびに難しい顔をしながら自らを追い込んでいく時期もあった。でも心折れずに頑張り続けた。貪欲に上を目指す気持ちを持っていたので、山梨県の強豪高校の練習に参加するために連れて行ったこともある。でも、結果的にふじみ野高校にきて良かったのではないだろうか。

また、この代は、出過ぎた個性を持つ選手に対してもモノが言える選手もいたし、バランスを保つ選手もいたし、そういう意味では感情表現が常にある人間臭い学年だった。そんな思いが頭によぎると、彼らの過ごした高校での３年間を理解することは難しくなかったが、実際に見たわけではない私が無責任なことをいうわけにもいかない。まずは「まずは今度後輩たちに顔見せに来い」と伝えた。２人とも来ることを約束してくれた。その時は湿っぽいのは無しな（笑）現在埼玉県でベスト１６まで決まったが、川越ジュニアのOBが所属する高校はあと４校だけになった。実際に試合に出ているのは、川越南のレオだけのようなので、２８日もぜひ頑張ってもらいたい。